[スポンサーリンク]

archives

オキソアンモニウム塩を用いたアルデヒドの酸化的なHFIPエステル化反応

[スポンサーリンク]

 

Leadbeaterらはオキソアンモニウム塩 (4-アセトアミド-2,2,6,6-テトラメチル-1-オキソピペリジニウムテトラフルオロボラート) を酸化剤として用いたアルデヒドの酸化的なヘキサフルオロイソプロピル (HFIP) エステル合成を報告しています。本反応は適法範囲が広く,さまざまな官能基を持つアルデヒドに適用することができます。また,使用済みの酸化剤はオキシル体として回収し,オキソアンモニウム塩に再生させることも可能です。このHFIPエステルは,エステル交換や還元反応などにより他の有用な化合物へ温和な条件で変換することが可能です。

 

“Oxidative Esterification of Aldehydes Using a Recyclable Oxoammonium Salt”

C. B. Kelly, M. A. Mercadante, R. J. Wiles, N. E. Leadbeater, Org. Lett. 2013, 15, 2222. DOI: 10.1021/ol400785d

ol-2013-00785d_0006

A simple, high yielding, rapid route for the oxidative esterification of a wide range aldehydes to hexafluoroisopropyl (HFIP) esters using the oxoammonium salt 4-acetylamino-2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxoammonium tetrafluoroborate (1a) is reported. These esters can be readily transformed into a variety of other functional groups. The spent oxidant (1b) can be recovered and conveniently reoxidized to regenerate the oxoammonium salt, 1a.

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. Sim2Realマテリアルズインフォマティクス:データの乏しさを…
  2. イミダゾリニウムトリフラート塩の合成に有用なビニルスルホニウム塩…
  3. テトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ほう酸ナ…
  4. 導電性高分子の基礎、技術開発とエネルギーデバイスへの応用【終了】…
  5. #環境 #SDGs マイクロ波によるサステナブルなものづくり (…
  6. ビタミンB1塩酸塩を触媒とするぎ酸アミド誘…
  7. ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティク…
  8. 自己治癒するセラミックス・金属ーその特性と応用|オンライン|

注目情報

ピックアップ記事

  1. ポリエチレンテレフタレートの常温解重合法を開発
  2. 第114回―「水生システムにおける化学反応と環境化学」Kristopher McNeill教授
  3. 先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合
  4. 大学院講義 有機化学
  5. SPhos
  6. 関東化学2019年採用情報
  7. ステファン・カスケル Stefan Kaskel
  8. 第95回―「生物学・材料化学の問題を解決する化学ツールの開発」Ivan Dmochowski教授
  9. みんな大好きBRAINIAC
  10. 製薬会社5年後の行方

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー