[スポンサーリンク]

archives

高反応性かつ取扱い容易な一酸化炭素の代用試薬,N-ホルミルサッカリン

[スポンサーリンク]

 

眞鍋らは,N-ホルミルサッカリン (1) とPd触媒使用下で,一酸化炭素ガスを用いずにアリールブロミドからアリールアルデヒドに変換する還元的カルボニル化反応を報告しています。本報告では,1を結晶状の一酸化炭素代用試薬として利用しています。一酸化炭素源である1は少過量 (1.5当量) で済み,温和な温度条件でアリールブロミドをカルボニル化します。1は,他の様々な基質のカルボニル化反応への応用も期待できる試薬です。

“Palladium-Catalyzed Reductive Carbonylation of Aryl Halides with N-Formylsaccharin as a CO Source”

T. Ueda, H. Konishi, K. Manabe, Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 8611. DOI: 10.1002/anie.201303926

mcontent

 

Easy peasy: The title reaction employs N-formylsaccharin, which is an easily accessible crystalline compound, as an effective CO source. The reactions proceed with a small excess of the CO source at moderate temperatures and were successfully applied to a wide range of aryl bromides. DMF=N,N-dimethylformamide, dppb=1,4-bis-

≫製品コード:F0171 ぎ酸リチウム一水和物

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン:Be…
  2. ”がんのメカニズムに迫る” 細胞増殖因子とシグナル学術セミナー …
  3. ジブロモイソシアヌル酸:Dibromoisocyanuric A…
  4. 推進者・企画者のためのマテリアルズ・インフォマティクスの組織推進…
  5. ロジウム(I)触媒を用いるアリールニトリルの炭素‐シアノ基選択的…
  6. 【8/31まで!!】マテリアルズ・インフォマティクスの基礎から実…
  7. マテリアルズ・インフォマティクスにおける予測モデルの解釈性を上げ…
  8. 高分子マテリアルズ・インフォマティクスのための分子動力学計算自動…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 相撲と化学の意外な関係(?)
  2. D. G. Musaev教授の講演を聴講してみた
  3. 異なる“かたち”が共存するキメラ型超分子コポリマーを造る
  4. 科学の未解決のナゾ125を選出・米サイエンス誌
  5. カチオンキャッピングにより平面π系オリゴマーの電子物性調査を実現!
  6. 抗生物質の話
  7. ポンコツ博士の海外奮闘録 〜ポスドク失職・海外オファー編〜
  8. 第107回―「ソフトマター表面の物理化学」Jacob Klein教授
  9. 付設展示会に行…けなくなっちゃった(泣)
  10. 有機合成化学協会誌2021年5月号:『有機合成のブレークスルー』合成反応の選択性制御によるブレークスルー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化する化学」を開催します!

第49回ケムステVシンポの会告を致します。2年前(32回)・昨年(41回)に引き続き、今年も…

【日産化学】新卒採用情報(2026卒)

―研究で未来を創る。こんな世界にしたいと理想の姿を描き、実現のために必要なものをうみだす。…

硫黄と別れてもリンカーが束縛する!曲がったπ共役分子の構築

紫外光による脱硫反応を利用することで、本来は平面であるはずのペリレンビスイミド骨格を歪ませることに成…

有機合成化学協会誌2024年11月号:英文特集号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年11月号がオンライン公開されています。…

小型でも妥協なし!幅広い化合物をサチレーションフリーのELSDで検出

UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試…

第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開催します!

いよいよ本年もあと僅かとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬…

3つのラジカルを自由自在!アルケンのアリール–アルキル化反応

アルケンの位置選択的なアリール–アルキル化反応が報告された。ラジカルソーティングを用いた三種類のラジ…

【日産化学 26卒/Zoomウェビナー配信!】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE

3日間で10領域の研究職社員がプレゼンテーション!日産化学の全研究領域を公開する、研…

ミトコンドリア内タンパク質を分解する標的タンパク質分解技術「mitoTPD」の開発

第 631 回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 生命科学研究科 修士課程2…

永木愛一郎 Aiichiro Nagaki

永木愛一郎(1973年1月23日-)は、日本の化学者である。現在北海道大学大学院理学研究院化学部…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP