ポリ(メチルフェニル)シラン担持パラジウム/アルミナハイブリッド触媒(Pd / (PSi-Al2O3), 1)は小林らによって開発されたナノ粒子状の固定化パラジウム触媒です。水素気流下での還元反応,鈴木-宮浦カップリング反応,薗頭カップリング反応,ヒドロシリル化反応への応用例が報告されています1)。水素気流下での還元反応においては,1が充填されたカラムを組み込んだ連続フローリアクターを用い,C-C二重結合や三重結合の還元が行われています。液体の基質であれば溶媒を用いなくとも定量的に反応が進行し,生成物が得られます2)。さらにニトロベンゼンのアミノ基への還元やCbz基の脱保護,水溶液中での還元への応用も可能です。
1)H. Oyamada, R. Akiyama, H. Hagio, T. Naito, S. Kobayashi, Chem. Commun. 2006, 4297.
2)H. Oyamada, T. Naito, S. Kobayashi, Beilstein J. Org. Chem. 2011, 7, 735.
環境調和型の両親和性ポリマー担持パラジウム触媒もご用意しています。水を溶媒とする反応にお使いいただけます。
≫ 製品コード:P1425 Poly[N-isopropylacrylamide-co-4-(diphenylphosphino)styrene] Palladium(II) Dichloride (ratio, acrylamide:phosphine=20:2)