[スポンサーリンク]

archives

ジルコノセン触媒による第一級アミドとアミンのトランスアミド化反応

[スポンサーリンク]

Z0007.gif


Williamsらは,ジルコノセン触媒を用いる第一級アミドとアミンのトランスアミド化反応により,対応するアミドを合成しています。従来の直接トランスアミド化は高温条件や多量の触媒を用いる必要がありましたが,本報告では5 mol%のジルコノセンジクロリド (Cp2ZrCl2) を触媒として用いることで,シクロヘキサン中30~100 ℃,5~24時間という温和な条件下で反応が進行しています。さらに,カルバミン酸エチルと一級アミンの反応では,対応する一置換尿素が得られています。トランスアミド化反応では,同位体標識化実験により,ジルコニウムアミドを経由する反応メカニズムを提示しています。

B. N. Atkinson, A. R. Chhatwal, H. V. Lomax, J. W. Walton, J. M. J. Williams, Chem. Commun. 2012, 48, 11626.

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. マテリアルズ・インフォマティクスの推進成功事例セミナー-なぜあの…
  2. 「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用し…
  3. NHC‐ZnBr2触媒を用いた二酸化炭素の末端エポキシドへの温和…
  4. リケラボとコラボして特集記事を配信します
  5. 【基礎からわかる/マイクロ波化学(株)ウェビナー】 マイクロ波の…
  6. 【技術者・事業担当者向け】 マイクロ波がもたらすプロセス効率化と…
  7. MEDCHEM NEWSと提携しました
  8. ケムステV年末ライブ & V忘年会2020を開催します…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 外国人研究者あるある
  2. ガンマ線によるpHイメージングに成功 -スピンを用いて化学状態を非侵襲で観測-
  3. 第157回―「メカノケミカル合成の方法論開発」Tomislav Friščić教授
  4. ダイセルによる化学を活用した新規デバイス開発
  5. 「携帯」の電池で電車走る・福井大などが実験に成功
  6. 山口マクロラクトン化 Yamaguchi Macrolactonizaion
  7. アイルランドに行ってきた②
  8. 道修町ミュージアムストリート
  9. イグノーベル賞2024振り返り
  10. 木曽 良明 Yoshiaki Kiso

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年6月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目情報

最新記事

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

高用量ビタミンB12がALSに治療効果を発揮する。しかし流通問題も。

2024年11月20日、エーザイ株式会社は、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン…

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー