Leadbeaterらは,ワインレブアミドを用いたトリフルオロメチルケトン類の合成を報告しています。それによれば,CsF触媒の存在下,ワインレブアミドをTMSCF3と反応させることにより,シリル化された中間体が生成し,これをTBAFで処理することによりアミノ置換基が脱離し,目的のトリフルオロメチルケトンが得られます。この反応は幅広く適用でき,トリフルオロメチル基が過剰付加する心配がないため,有用なトリフルオロメチルケトン類の合成法と言えます。
D. M. Rudzinski, C. B. Kelly, N. E. Leadbeater, Chem. Commun. 2012, 48, 9610.
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