[スポンサーリンク]

archives

n型半導体特性を示すペリレン誘導体

[スポンサーリンク]

D4175.gif


N,N’-ジ-n-オクチル-3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸ジイミド (1)はn型半導体としての特性を示すペリレン誘導体です。有機薄膜トランジスタ(OTFT)としての電子移動度は0.6 cm2 V-1 s-1,電流のon/off比は1.0 x 105を示します1-2)。液相プロセスにより合成された1のナノワイヤー3)やナノリボン4)は,スピンコート法により相補型論理回路や有機太陽電池デバイスの作成に利用されています。

1)P. R. L. Malenfant, C. D. Dimitrakopoulos, J. D. Gelorme, L. L. Kosbar, T. O. Graham, A. Curioni, W. Andreoni, Appl. Phys. Lett. 2002, 80, 2517.
2)B. A. Jones, A. Facchetti, M. R. Wasielewski, T. J. Marks, J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 15259.
3)A. L. Briseno, S. C. B. Mannsfeld, C. Reese, J. M. Hancock, Y. Xiong, S. A. Jenekhe, Z. Bao, Y. Xia, Nano Lett. 2007, 7, 2847.
4)S. Karak, S. K. Ray, A. Dhar, Appl. Phys. Lett. 2010, 97, 43306.

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. 栄養素取込、ミトコンドリア、菌学術セミナー 主催:同仁化学研究所…
  2. 1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物:1,2,3…
  3. カーボンナノチューブの分散とその応用【終了】
  4. 【技術者・事業担当者向け】 マイクロ波がもたらすプロセス効率化と…
  5. トリフルオロ酢酸パラジウム(II) : Palladium(II…
  6. ケムステSlackが開設5周年を迎えました!
  7. 化学分野での特許無効審判における 実験データの戦略的な活用方法【…
  8. (-)-MTPA-Cl

注目情報

ピックアップ記事

  1. カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?
  2. 抗生物質
  3. 可逆的付加-開裂連鎖移動重合 RAFT Polymerization
  4. 住友化・大日本住友薬、ファイザーと高血圧症薬で和解
  5. 2020年ノーベル化学賞は「CRISPR/Cas9ゲノム編集法の開発」に!SNS予想と当選者発表
  6. 化学の力で迷路を解く!
  7. 金属・ガラス・製紙・化学・土石製品業界の脱炭素化 〜合成、焼成、溶融、精錬、乾燥へのマイクロ波適用〜
  8. クリックケミストリー / Click chemistry
  9. 松原 亮介 Ryosuke Matsubara
  10. バイヤー・ビリガー酸化 Baeyer-Villiger Oxidation

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー