[スポンサーリンク]

archives

ジボラン(diborane)

[スポンサーリンク]

diborane.gif

●CAS
19287-45-7


●用途
 1) ホウ素系還元剤の合成

diborane_reaction3.gif

●特徴

無色で特異臭を持つ気体、爆発性を持ち、毒性がある。水と激しく反応して水素とホウ酸を生じる。


●合成方法
・ Organomet. chem. 1987, 323, 145.

 Organomet. Chem., 1993, 450, 47

diborane_reaction1.gif

 

・JACS 1959, 81, 6167.

diborane_reaction2.gif

 

水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)をdiglymeやTHFなどのエーテル系溶媒中に懸濁し、ヨウ素や酸(硫酸、メタンスルホン酸など)を滴下することで合成される。ヨウ素を利用する場合、ヨウ素のTHFなどへの溶解性が悪いため多量の溶媒が必要になり、それに伴い反応容器が大きくなる。硫酸などを利用する場合、溶媒が少ないと析出する塩によって撹拌がかかりにくくなったり、NaBH4が塩に取り込まれることで反応が進行しにくくなるので注意。


●データ

 

●参考文献等

Wikipedia

縦マフラー

投稿者の記事一覧

合成は試薬の助けなしに成り立たない をモットーに試薬の開発に情熱を燃やしています。試薬がどの様に使われ、どの様な特徴を持っているのか?そんな試薬に関する情報を中心に、皆さんに有益な情報を提供できるように努力致します。

関連記事

  1. 【技術系スタートアップ合同フォーラムのお知らせ】 ディープテック…
  2. バトフェナントロリン:Bathophenanthroline
  3. AIと融合するバイオテクノロジー|越境と共創がもたらす革新的シン…
  4. pre-MIBSK ~Dess-Martin試薬と比べ低コスト・…
  5. 若手&高分子を専門としていない人のための『速習 高分子化学 入門…
  6. REACH/RoHS関連法案の最新動向【終了】
  7. 【技術者・事業担当者向け】 マイクロ波がもたらすプロセス効率化と…
  8. (1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホン酸ジメチル:Dimet…

注目情報

ピックアップ記事

  1. Chemistry on Thanksgiving Day
  2. 細野 秀雄 Hideo Hosono
  3. 巨大複雑天然物ポリセオナミドBの細胞死誘導メカニズムの解明
  4. 富士フイルム和光純薬がケムステVプレミアレクチャーに協賛しました
  5. 分析技術ーChemical Times特集より
  6. “腕に覚えあり”の若手諸君、「大津会議」を目指そう!
  7. 「銅触媒を用いた不斉ヒドロアミノ化反応の開発」-MIT Buchwald研より
  8. ウィリアム・ノールズ William S. Knowles
  9. 【10周年記念】Chem-Stationの歩み
  10. カプロラクタム (caprolactam)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年12月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

高用量ビタミンB12がALSに治療効果を発揮する。しかし流通問題も。

2024年11月20日、エーザイ株式会社は、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン…

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

OIST Science Challenge 2025 に参加しました

2025年3月15日から22日にかけて沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて開催された Scie…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー