フェニルサルファーペンタフルオリドなどのペンタフルオロスルファニル基(-SF5基)を有する化合物は,強力な電子求引性と高い脂溶性を有し,医薬品や農薬の分野で優れたビルディングブロックとして注目されています。例えば,食欲抑制剤として知られるフェンフルラミンにおいて,トリフルオロメチル基を-SF5基に置き換えた場合,5-HT2b,5-HT2cおよび5-HT6受容体への親和性が増大することが報告されています。
J. T. Welch, D. S. Lim, Bioorg. Med. Chem. 2007, 15, 6659.