Xuらは,有機触媒としてアクリジン類縁体を用いたBaeyer–Villiger 酸化反応を報告しています。それによれば,過酸化水素および触媒量の過塩素酸10-メチルアクリジニウムの存在下,光照射または80℃に加熱することにより,種々のシクロブタノン誘導体から高収率で対応するラクトン類が得られます。この反応はメタルフリーで簡便に行えるため,効率的で環境に優しい酸化反応として注目されています。
H. J. Xu, F. F. Zhu, Y. Y. Shen, X. Wan, Y. S. Feng, Tetrahedron 2012, 68, 4145.