塗布液、乾燥など、途工プロセスの制御力を上げるための勘所!講師 千葉大学 大学院工学研究科 建築・都市科学専攻 教授 工学博士 大坪 泰文 氏【専門】 レオロジー、コロイド化学2012年7月30日(月) 13:00~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん 5F 第1講習室受講料(税込) 42,000円 ( S&T会員受講料 39,900円 )
上記価格より:(同一法人に限ります)
2名で参加の場合1名につき7,350円割引
3名以上で参加の場合1名につき10,500円割引
※資料付
<趣旨>
塗布液の物性制御において最も重要な基盤は、ぬれ性と粒子の分散性に関する界面化学です。塗料やインクなどは液体状態で紙、プラスチック、金属などに塗布された後、乾燥や化学反応などを経て固体塗膜となりますが、この過程に密接に関連するのはぬれ性に関する界面化学です。一方、液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、その界面化学的性質に起因して凝集しており、その効果はレオロジー的性質に大きく反映されます。本セミナーでは、塗布液と塗工プロセスの制御という観点から固体表面に対する液体のぬれ性について概説するとともに、分散系における粒子の凝集性に関するコロイド化学とそれを評価するためのレオロジーの基礎について説明します。
<プログラム>
1.界面化学の基礎
1.1 表面張力と表面エネルギー
1.2 固液界面における濡れと接触角
1.3 Zismanプロットと臨界表面張力
1.4 表面の幾何学とぬれ性
1.5 溶液の表面張力と界面活性剤の吸着
1.6 臨界ミセル濃度と表面張力
2.レオロジーの基礎
2.1 粘度と非ニュートン流動
2.2 弾性と粘性の基本的性質
2.3 動的粘弾性の定義
2.4 動的粘弾性曲線の評価
2.5 凝集分散系のレオロジー的性質
2.6 粒子の濡れ性と分散性
3.粒子の凝集に関するコロイド化学
3.1 粒子の帯電と界面動電現象
3.2 ζ-電位とpH
3.3 イオン雰囲気と電気二重層
3.4 DLVO理論と粒子の分散安定性
3.5 固体表面への高分子の吸着
3.6 吸着高分子と粒子の分散安定性
4.プロセスから見たレオロジーおよび界面現象
4.1 レオロジー測定と壁面すべり
4.2 レベリングと表面張力
4.3 タックと伸長流動
4.4 ラテックス分散系の乾燥
4.5 コーティング液の濡れ性と硬化塗膜の接着強度
5.ケーススタディ?インクジェットインクにおける界面化学?
4.1 界面の流動とMarangoni効果
4.2 動的表面張力
4.3 動的粘弾性
4.4 濡れ性と浸透性
□質疑応答・名刺交換□