ジアリールアルキンのルテニウム触媒による立体選択的な部分還元反応
LiとHuaは,トリルテニウムドデカカルボニル [Ru3(CO)12] 触媒を用いた立体選択的な部分還元反応によるジアリールアルキンから (Z)-および(E)-スチルベンの合成を報告しています。この反応では水素源としてDMF/水を用いています。添加剤として酢酸を用いると(Z)-体,トリフルオロ酢酸を用いると(E)-体がそれぞれ立体選択的に得られています。本法はcis-コンブレタスタチンA-4とtrans-レスベラトロールの類似体合成にも応用されています。
J. Li, R. Hua, Chem. Eur. J. 2011, 17, 8462.