パラジウム触媒を用いた三成分反応によるイミダゾリジノン類の合成
Jiaらは,パラジウム触媒を用いた三成分反応によるイミダゾリジノン類の合成について報告しています。それによれば,触媒量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の存在下,2,3-アレニルアミン,イソシアナートおよび有機ハロゲン化物を反応させることにより,対応するイミダゾリジノン誘導体が得られます。この方法は温和な条件下,高収率で目的物が得られ,種々の基質に適用できるなどの利点から,医薬品化学などの分野でも広く注目されています。
W. Shu, Q. Yu, G. Jia, S. Ma, Chem. Eur. J. 2011, 17, 4720.