[スポンサーリンク]

archives

ピバロイルクロリド:Pivaloyl Chloride

[スポンサーリンク]

温和なアルコールの塩素化反応

Kumarらは,ピバロイルクロリドとDMFを用いたアルコールの塩素化反応について報告しています。この方法は第一級や第二級アルコール,アリル,ホモアリル,ベンジルアルコールなど種々のアルコールを温和な条件下で塩素化し,高収率で対応する塩素化体が得られます。使用する試薬は安価で毒性が低く,後処理も簡便なため,新しい塩素化法として期待されています。

“Pivaloyl chloride/DMF: a new reagent for conversion of alcohols to chlorides”

A. Dubey, A. K. Upadhyay, P. Kumar, Tetrahedron Lett. 2010, 51, 744. DOI: 10.1016/j.tetlet.2009.11.131

1-s2.0-S004040390902262X-fx1

An efficient procedure for conversion of alcohols into the corresponding chlorides is described. Pivaloyl chloride/DMF complex is employed as a mild and inexpensive reagent. A possible reaction mechanism is proposed.

 

 

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. テトラキス(トリフェニルアセタート)ジロジウム(II):Tetr…
  2. 創薬・医療系ベンチャー支援プログラム”BlockbusterTO…
  3. 低分子ゲル化剤の分子設計、合成法と応用技術【終了】
  4. テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) : Tet…
  5. 高温焼成&乾燥プロセスの課題を解決! マイクロ波がもたらす脱炭素…
  6. 亜鉛トリフラート触媒:Zinc Triflate
  7. 【食品・飲料業界の方向け】 マイクロ波がもたらすプロセス効率化と…
  8. ジアゾメタン原料

注目情報

ピックアップ記事

  1. 製薬各社 2011年度 第2四半期決算
  2. ジアゾメタン diazomethane
  3. 量子化学計算を駆使した不斉ホスフィン配位子設計から導かれる新たな不斉ホウ素化反応
  4. 柔軟な小さな分子から巨大環状錯体を組み上げる ~人工タンパク質への第一歩~
  5. 非リボソームペプチド Non-Ribosomal Peptide
  6. 走り出すグリーンイノベーション基金事業~採択テーマと実施企業が次々に発表される~
  7. 第159回―「世界最大の自己組織化分子を作り上げる」佐藤宗太 特任教授
  8. アルコールのカップリング、NHC塩がアルとおコール
  9. 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 大学院入試情報
  10. 2017年の注目分子はどれ?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

次世代の二次元物質 “遷移金属ダイカルコゲナイド”

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー