日時 : 2010年4月28日(水) 13:00~16:15
会場 : 東京・品川区大井町 きゅりあん 5F第2講習室
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受講料 :
(税込) 42,000円
⇒E-mail案内登録会員 39,900円
※資料付
上記価格より:<2名で参加の場合1名につき7,350円割引><3名で参加の場合1名につき10,500円割引>(同一法人に限ります)
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講師 :第1部 太陽電池セル/モジュール封止材料・技術の開発動向と課題
≪13:00~14:30>>
(有)アイパック 代表取締役 越部 茂 氏
第2部 太陽電池モジュール材料のUV劣化解析
≪14:45~16:15>>
(株)島津製作所 分析計測事業部 応用技術部 東京アプリケーション開発センター 片山 雄策 氏
講演内容 :第1部 太陽電池セル/モジュール封止材料・技術の開発動向と課題
<趣旨>
太陽電池は、二酸化炭素排出量の削減に有効で地球環境保護に役立つクリーンなエネルギーとして脚光を浴びている。現在、大型の太陽光発電装置として検討されているが、今後の薄膜化に伴い携帯型電子機器やフィルム型半導体装置の電源として大きな発展が期待できる。特に、システムオンフィルム(SoF)用の電源として有用と思われる。今回、太陽電池セル及びそのモジュール封止材料に関して、技術動向及び技術課題等について解説する。
1.従来技術:シリコン型太陽電池
1.1 発電原理
1.2 代表構造
1.3 封止材料
1.4 市場動向
1.5 現状と今後
2.新規技術:薄膜型太陽電池
2.1 シリコン系
2.2 化合物系
2.3 有機物系
2.4 その他
3.薄膜型太陽電池の用途展開
3.1 携帯型電子機器
3.2 超薄型電子機器;カード、 フィルム(SoF)
4.薄膜型太陽電池用封止材料
4.1 シリコーン系
4.2 エポキシ系
4.3 アクリル系
4.4 その他
5.フィルム型電子機器用封止システム
6.その他
□質疑応答・名刺交換□
第2部 太陽電池モジュール材料のUV劣化解析
<趣旨>
太陽電池モジュール材料は、屋外の厳しい高温、紫外線照射環境に曝される中で10年以上の長期に渡って性能の維持を求められますが、透明封止接着フィルムとして用いられるエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)などのモジュール材料は太陽光熱、紫外線による劣化が懸念されています。ここでは、UV(紫外線)/Py(ダブルショット・パイロライザー)-GC/MSによって強い紫外線を照射させたモジュール材料の分析例、および同手法で紫外線を照射させたモジュール材料の様々な機器による分析例をご紹介します。
1.太陽電池の発電原理(結晶Si太陽電池を例に)
2.着目した部材:太陽電池パネルの封止フィルム
2.1 着目した部材:太陽電池パネルの封止フィルム
2.2 封止フィルムの材質
3.標準的な耐光性・耐候性評価試験
4.ここで検討した耐光性評価手法
4.1 UV照射中のガス生成挙動を解明
4.2 UV照射による樹脂構造の変化を解明
5.使用した分析装置
5.1 UV/Py-GC/MS システムの概要
5.2 マイクロUV照射装置
5.3 熱分解-ガスクロマトグラフ質量分析計(Py-GC/MS)
5.4 フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)
5.5 レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置(MALDI-TOFMS)
6.UV/Py-GC/MS分析のフロー(揮発性劣化生成物)
6.1 サンプルの秤量
6.2 サンプルを装置にセット
6.3 UV照射時の様子
6.4 AirからHeに置換
6.5 揮発性劣化生成物の分析
6.6 劣化サンプルの回収
7.UV照射-オンライン-GC/MSでの評価
7.1 揮発性劣化生成物の分析条件(UV/Py-GC/MS)
7.2 揮発性劣化生成物の分析結果
7.3 予想されるEVAフィルムの光分解機構
7.4 揮発性劣化生成物の分析結果まとめ
8.EGA-MS
8.1 劣化したEVAフィルムの発生ガス分析条件(EGA-MS)
8.2 EGA-MSの分析結果
8.3 EGA-MSの分析結果
9.FT-IR
9.1 FTIRによる分析
9.2 樹脂表面近傍における官能基の増減
10.MALDI-TOFMS
10.1 MALDI-TOFMSによるEVAオリゴマー成分の解析
10.2 UV照射に伴うオリゴマーピーク群の変化
11.まとめ
□質疑応答・名刺交換□