[スポンサーリンク]

A

アセト酢酸エステル/マロン酸エステル合成 Acetoacetic Ester / Malonic Ester Synthesis

[スポンサーリンク]

 

概要

アセト酢酸エステルもしくはマロン酸エステルの活性メチレンは、弱めの塩基で容易に脱プロトン化を受ける。これを利用してアルキル化を行った後に脱炭酸すれば、前者からは置換ケトン、後者からは置換エステルを得ることができる。

 

基本文献

  • Hauser, H. O.; Hudson, B. E., Jr. Org. React. 19421, 266.

 

反応機構

acid-a3.gif

 

反応例

脱炭酸時に酸/塩基条件下に伏したくないときはメチルエステルを用いたKrapcho法が頻用される。
krapcho_1.gif

辻-Trost反応やMichael反応条件が化学選択的アルキル化においては頻用される。

β-ケトカルボニル化合物に対して強塩基を2当量以上用いると、通常とは異なる位置をアルキル化することが可能。このジアニオンは大変高い求核能をもち、混み合った反応性が低い位置でもアルキル化が起こせる。

malonate_3.gif

実験手順

実験のコツ・テクニック

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

外部リンク

関連記事

  1. リンドラー還元 Lindlar Reduction
  2. 光延反応 Mitsunobu Reaction
  3. カティヴァ 酢酸合成プロセス Cativa Process fo…
  4. ケネディ酸化的環化反応 Kennedy Oxydative Cy…
  5. 触媒的C-H活性化反応 Catalytic C-H activa…
  6. ブレデレック イミダゾール合成 Bredereck Imidaz…
  7. メチオニン選択的タンパク質修飾反応 Met-Selective …
  8. ニトリルオキシドの1,3-双極子付加環化 1,3-Dipolar…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. アルデヒドからアルキンをつくる新手法
  2. 炭素をつなげる王道反応:アルドール反応 (5/最終回)
  3. 2012年10大化学ニュース【前編】
  4. 産総研「先端半導体研究センター」を新たに設立
  5. Carl Boschの人生 その3
  6. アデノシン /adenosine
  7. 佐藤 伸一 Shinichi Sato
  8. B≡B Triple Bond
  9. メーヤワイン・ポンドルフ・ヴァーレイ還元 Meerwein-Ponndorf-Verley (MPV) Reduction
  10. 有機レドックスフロー電池 (ORFB)の新展開:高分子を活物質に使う

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

分子は基板表面で「寝返り」をうつ!「一時停止」蒸着法で自発分極の制御自在

第613回のスポットライトリサーチは、千葉大学 石井久夫研究室の大原 正裕(おおはら まさひろ)さん…

GoodNotesに化学構造が書きやすいノートが新登場!その使用感はいかに?

みなさんは現在どのようなもので授業ノートを取っていますでしょうか。私が学生だったときには電子…

化学者のためのWordマクロ -Supporting Informationの作成作業効率化-

「化合物データの帰属チェックリスト、見やすいんですが、もっと使いやすくならないですか」ある日、ラ…

酢酸ウラニル(VI) –意外なところから見つかる放射性物質–

酢酸ウラニル(VI) (UO2(CH3COO)2·2H2O) はウラニル (二酸化ウ…

機械学習と計算化学を融合したデータ駆動的な反応選択性の解明

第612回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学 大学院理工学府(五東研究室)博士課程後期1年の坂…

超塩基配位子が助けてくれる!銅触媒による四級炭素の構築

銅触媒による三級アルキルハライドとアニリン類とのC–Cクロスカップリングが開発された。高い電子供与性…

先端領域に携わりたいという秘めた思い。考えてもいなかったスタートアップに叶う場があった

研究職としてキャリアを重ねている方々の中には、スタートアップは企業規模が小さく不安定だからといった理…

励起パラジウム触媒でケトンを還元!ケチルラジカルの新たな発生法と反応への応用

第 611 回のスポットライトリサーチは、(前) 乙卯研究所 博士研究員、(現) 北海道大学 化学反…

“マブ” “ナブ” “チニブ” とかのはなし

Tshozoです。件のことからお薬について相変わらず色々と調べているのですが、その中で薬の名…

【著者に聞いてみた!】なぜ川中一輝はNH2基を有する超原子価ヨウ素試薬を世界で初めて作れたのか!?

世界初のNH2基含有超原子価ヨウ素試薬開発の裏側を探った原著論文Amino-λ3-iodan…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP