[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

芳香族化合物のスルホン化 Sulfonylation of Aromatic Compound

[スポンサーリンク]

 

概要

ベンゼンの発煙硫酸(SO3と濃硫酸の混合物)との反応によるスルホン酸部位の導入反応。濃硫酸のみでも反応は進むが、遅い。

 

基本文献

 

反応機構

芳香族求電子置換機構(SEAr)で進行する。他のSEAr反応と異なるのは、可逆反応であるという点。すなわち、発煙硫酸非存在下、希酸水溶液中で加熱すると、脱スルホン酸が起こる。
benzene_sulfonyl_2.gif

反応例

芳香族スルホン酸は無溶媒でNaOHと高温加熱することで、フェノールへと変換される(アルカリ融解)。これは芳香族求核置換反応の一種である。
benzene_sulfonyl_3.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

 

関連記事

  1. ボーディペプチド合成 Bode Peptide Synthesi…
  2. チオール-エン反応 Thiol-ene Reaction
  3. マルコフニコフ則 Markovnikov’s Rul…
  4. バルビエ・ウィーランド分解 Barbier-Wieland De…
  5. 薗頭・萩原クロスカップリング Sonogashira-Hagih…
  6. ショッテン・バウマン反応 Schotten-Baumann Re…
  7. ゾムレ・ハウザー転位 Sommelet-Hauser Rearr…
  8. バートン脱アミノ化 Barton Deamination

注目情報

ピックアップ記事

  1. コロナウイルスが免疫システムから逃れる方法(2)
  2. コールドスプレーイオン化質量分析法 Cold Spray Ionization Mass Spectrometry (CSI-MS)
  3. 第81回―「均一系高分子重合触媒と生分解性ポリマーの開発」奥田 純 教授
  4. 有機分子触媒の化学 -モノづくりのパラダイムシフト
  5. d8 Cu(III) の謎 –配位子場逆転–
  6. 世界の最新科学ニュース雑誌を日本語で読めるーNature ダイジェストまとめ
  7. 新規性喪失の例外規定とは?
  8. カスケード反応で難関天然物をまとめて攻略!
  9. 第57回―「アニオン認識の超分子化学」Phil Gale教授
  10. 分子運動を世界最高速ムービーで捉える!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

野々山 貴行 Takayuki NONOYAMA

野々山 貴行 (NONOYAMA Takayuki)は、高分子材料科学、ゲル、ソフトマテリアル、ソフ…

城﨑 由紀 Yuki SHIROSAKI

城﨑 由紀(Yuki SHIROSAKI)は、生体無機材料を専門とする日本の化学者である。2025年…

中村 真紀 Maki NAKAMURA

中村真紀(Maki NAKAMURA 産業技術総合研究所)は、日本の化学者である。産業技術総合研究所…

フッ素が実現する高効率なレアメタルフリー水電解酸素生成触媒

第638回のスポットライトリサーチは、東京工業大学(現 東京科学大学) 理学院化学系 (前田研究室)…

【四国化成ホールディングス】新卒採用情報(2026卒)

◆求める人財像:『使命感にあふれ、自ら考え挑戦する人財』私たちが社員に求めるのは、「独創力」…

マイクロ波に少しでもご興味のある方へ まるっとマイクロ波セミナー 〜マイクロ波技術の基本からできることまで〜

プロセスの脱炭素化及び効率化のキーテクノロジーとして注目されている、電子レンジでおなじみの”マイクロ…

世界の技術進歩を支える四国化成の「独創力」

「独創力」を体現する四国化成の研究開発四国化成の開発部隊は、長年蓄積してきた有機…

四国化成ってどんな会社?

私たち四国化成ホールディングス株式会社は、企業理念「独創力」を掲げ、「有機合成技術」…

アザボリンはニ度異性化するっ!

1,2-アザボリンの光異性化により、ホウ素・窒素原子を含むベンズバレンの合成が達成された。本異性化は…

マティアス・クリストマン Mathias Christmann

マティアス・クリストマン(Mathias Christmann, 1972年10…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー