過塩素酸カリウム(potassium perchlorate, KClO4)は花火の酸化剤としてよく使われている化学物質です。
強い酸化力をもつため、古くは固体燃料ロケットの酸化剤として使われていました。打ち上げ花火や吹き出し花火が強い炎を上げるのは、過塩素酸カリウムが強く酸素を発生させるからです。花火の色が炎色反応によるものだということは有名ですが、火薬の成分については意外と知る人が多くありません。
ちなみに線香花火の弱い炎は黒色火薬によるものであり、その酸化剤は過塩素酸カリウムではなく硝酸カリウムが使われています。