[スポンサーリンク]

ケムステニュース

性フェロモン感じる遺伝子、ガで初発見…京大グループ

[スポンサーリンク]

カイコガの雄の性フェロモン受容体の遺伝子を、京都大大学院農学研究科の西岡孝明教授(応用生命科学)らのグループが世界で初めて発見した。

成果は16日、「米国科学アカデミー紀要」オンライン版に掲載された。今年はフランスの昆虫学者ファーブルが「昆虫記」にガの雄が雌に引き寄せられる様子を記録し、フェロモンの存在を予測してから100年に当たる。

性フェロモンは異性を引き寄せる物質。昆虫でしか確認されておらず、感知する受容体の研究も進んでいなかった。西岡教授らは、受容体がある触角に注目。他の部位との比較で触角にしかない遺伝子を特定し、本来は反応しない雌にその遺伝子を組み込んだ結果、雄と同じ反応を見せ、受容体遺伝子と確認した。
(引用:読売新聞)

 

フェロモンの受容体遺伝子が発見されたそうですね。ボンビコールやブレビコミンもフェロモンです。私がフェロモン研究で思い浮かぶのはフェロモンの合成を数多く行った、森謙治先生。

森先生の講演で見たのが合成したフェロモンを用いた虫捕獲器。フェロモン入れておくとその対応する虫が集まってくるんです。殺虫剤や農薬などと比べて人間には無害なためいろいろと研究が進められています。

でも合成するときは大変で、フェロモンって飛ぶ、つまり気体状になって働きますから、分子量も小さくて溶媒などを減圧留去しようとすると一緒に飛んでいってしまうんですよね。カブトムシのフェロモンを前かいだことがありますが、甘ったるくてくさいですね。人間には効かないようです。(笑)

ゴキブリや蛾のフェロモンを作ってた人は多くの苦労があったのでしょうか?

 

 関連書籍

 

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 高脂血症治療薬の開発に着手 三和化学研究所
  2. 杏林製薬 耳鳴り治療薬「ネラメキサン」の開発継続
  3. 室温で液状のフラーレン
  4. 米社が液晶パネルのバックライトにカーボン・ナノチューブを採用
  5. 三井化学が進める異業種との協業
  6. 臭素系難燃剤など8種を禁止 有害化学物質の規制条約
  7. パラジウム価格上昇中
  8. 研究内容を「ダンス」で表現するコンテスト Dance Your …

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 高分子鎖の「伸長」と「結晶化」が進行する度合いを蛍光イメージングで同時並列的に追跡する手法を開発
  2. キャリー・マリス Kary Banks Mullis
  3. ウルツ反応 Wurtz Reaction
  4. ゲルセジン型アルカロイドの網羅的全合成
  5. NMRの化学シフト値予測の実力はいかに
  6. 手で解く量子化学I
  7. エステルを使った新しいカップリング反応
  8. 第163回―「微小液滴の化学から細胞系の仕組みを理解する」Wilhelm Huck教授
  9. 原田 明 Akira Harada
  10. マイクロ波加熱を用いた省エネ・CO2削減精製技術によりベリリウム鉱石の溶解に成功

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2004年11月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

【著者に聞いてみた!】なぜ川中一輝はNH2基を有する超原子価ヨウ素試薬を世界で初めて作れたのか!?

世界初のNH2基含有超原子価ヨウ素試薬開発の裏側を探った原著論文Amino-λ3-iodan…

千葉 俊介 Shunsuke Chiba

千葉俊介 (ちばしゅんすけ、1978年05月19日–)は日本の有機化学者である。シンガポール南洋理⼯…

Ti触媒、結合切って繋げて二刀流!!アルコールの脱ラセミ化反応

LMCTを介したTi触媒によるアルコールの光駆動型脱ラセミ化反応が報告された。単一不斉配位子を用いた…

シモン反応 Simon reaction

シモン反応 (Simon reaction) は、覚醒剤の簡易的検出に用いられる…

Marcusの逆転領域で一石二鳥

3+誘導体はMarcusの逆転領域において励起状態から基底状態へ遷移することが実証された。さらに本錯…

5/15(水)Zoom開催 【旭化成 人事担当者が語る!】2026年卒 化学系学生向け就活スタート講座

化学系の就職活動を支援する『化学系学生のための就活』からのご案内です。化学業界・研究職でのキャリ…

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP