[スポンサーリンク]

ケムステニュース

海藻成長の誘導物質発見 バイオ研

[スポンサーリンク]


サルシン Thallusin釜石市平田の海洋バイオテクノロジー研究所の松尾嘉英特別研究員らのグループは、海藻の成長に必要な分化誘導物質を発見した。海藻を無菌状態の人工海水で育てると葉状に成長しないことから、半世紀余り前から多くの研究者が成長に必要な物質を微生物が生成することを予測していたが、量が極めて少ないために物質を特定できなかった。今回の発見により人工海水での培養の可能性が高まり、優良品種の育種や絶滅のおそれのある貴重な海藻の保存などへの応用が期待される。


 研究成果は米国の科学誌「サイエンス」3月11日号に掲載される。(引用:岩手日報


海草の成長にかかわる化合物が単離されたようですね。(Y, Matsuo et al, Science, 2005, 307, 1598.葉状体を示す英語の「サラス(Thallus)」と「導く」の意味の「インデュース(induce)」を組み合わせ、サルシン(Thallusin)と名づけたそうです。


 


徳島文理大西沢麦夫教授の研究室で合成研究を行っているそうです。西沢先生といえば水銀を使った環化反応で有名です。どのように作ってくるのでしょうか。化学合成により天然物の供給を行い、生物学的な研究を進めてほしいと思います。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 薬価4月引き下げ 製薬各社は「アジア」「非医薬」に活路
  2. 三井化学岩国大竹工場の設備が未来技術遺産に登録
  3. 画期的な糖尿病治療剤を開発
  4. 三菱ケミの今期経常益‐1.8%に、石化製品市況弱く
  5. 「さびない鉄」産業界熱視線
  6. 化学療法と抗がん剤の併用で進行期非扁平非小細胞肺癌の生存期間延長…
  7. Merck 新しい不眠症治療薬承認申請へ
  8. 千葉大など「シナモンマスク」を商品化 インフル予防効果に期待

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機合成化学協会誌2022年2月号:有機触媒・ルイス酸触媒・近赤外光応答性ポルフィリン類縁色素・アリルパラジウム中間体・スルホン・ポリオキソメタレート
  2. ローゼンムント還元 Rosenmund Reduction
  3. エマニュエル・シャルパンティエ Emmanuel Charpentie
  4. シラン Silane
  5. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」④(解答編)
  6. 理化学機器のリユースマーケット「ZAI」
  7. 有機合成のための遷移金属触媒反応
  8. 1,3-ジチアン 1,3-Dithiane
  9. 野依さん講演を高速無線LAN中継、神鋼が実験
  10. 千葉大など「シナモンマスク」を商品化 インフル予防効果に期待

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

今年は Carl Bosch 生誕 150周年です

Tshozoです。タイトルの件、本国で特に大きなイベントはないようなのですが、筆者が書かずに誰が…

ペンタフルベンが環構築の立役者!Bipolarolide D の全合成

4つの五員環が連結するユニークな構造をもつ天然物bipolarolide Dの全合成を達成した。エナ…

植物由来アルカロイドライブラリーから新たな不斉有機触媒の発見

第632回のスポットライトリサーチは、千葉大学大学院医学薬学府(中分子化学研究室)博士課程後期3年の…

MEDCHEM NEWS 33-4 号「創薬人育成事業の活動報告」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化する化学」を開催します!

第49回ケムステVシンポの会告を致します。2年前(32回)・昨年(41回)に引き続き、今年も…

【日産化学】新卒採用情報(2026卒)

―研究で未来を創る。こんな世界にしたいと理想の姿を描き、実現のために必要なものをうみだす。…

硫黄と別れてもリンカーが束縛する!曲がったπ共役分子の構築

紫外光による脱硫反応を利用することで、本来は平面であるはずのペリレンビスイミド骨格を歪ませることに成…

有機合成化学協会誌2024年11月号:英文特集号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年11月号がオンライン公開されています。…

小型でも妥協なし!幅広い化合物をサチレーションフリーのELSDで検出

UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試…

第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開催します!

いよいよ本年もあと僅かとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP