[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

ラッセル・コックス Rusesl J. Cox

[スポンサーリンク]

 

ラッセル・コックス(Rusesl J. Cox、1967年xx月xx日-)イギリスの天然物化学者である。ブリストル大学教授。

 

経歴

19xx B.Sc. degree in chemistry at the University of Durham (Prof. David O’hagan)

1992 Ph.D at the University of Durham (Prof. David O’hagan)

1992- post-doctral fellowship at the University of Alberta (Prof. John Vederas)

1995 post-doctral fellowship at John Innes Centre (Prof. David Hopwood)

1996 lecturer at the University of Bristol

xxxx Professor at the university of Bristol

 

研究

微生物由来の生理活性物質の生合成について研究している。

最近では、2012年に、70年間謎とされてきたカビでのtropolone骨格の生合成を明らかにした。

’’Genetic, molecular, and biochemical basis of fungal tropolone biosynthesis’’

Jack DavisonAhmed al FahadMenghao CaiZhongshu SongSamar Y. YehiaColin M. Lazarus, Andrew M. Bailey, Thomas J. Simpson, and Russell J. Cox

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, early edition DOI: 10.1073/pnas.1201469109

russel cox research.png

tenelline生合成遺伝子クラスターのAspergillus oryzaeでの再構築

 

heterologous expression.gif

Beauveria bassianaの生産するtenellineの生合成遺伝子クラスターをAspergillus oryzae内に歳構築することに成功した。

Heneghan, MN, Yakasai, AA, Halo, LM, Song, Z, Bailey, AM, Simpson, TJ, Cox, RJ & Lazarus, CM. ‘First Heterologous Reconstruction of a Complete Functional Fungal Biosynthetic Multigene Cluster’, ChemBiochem, 11, (pp. 1508-1512), 2010 DOI: 10.1002/cbic.201000259

 

非遺伝子操作的な生合成経路のリプログラミング

生体内では全ての遺伝子が発現している訳ではない。Coxらは、エピジェネティクス阻害剤5-azacytidineやsuberoyl bis-hydroxamic acidを使うことにより、遺伝子のtenellineの生合成遺伝子クラスター内のsilentな遺伝子を発現させ、新規化合物を生産させた。

reprogramming.gif

 

 

Yakasai, AA, Davison, J, Wasil, Z, Halo, LM, Butts, CP, Lazarus, CM, Bailey, AM, Simpson, TJ & Cox, RJ. ‘Nongenetic Reprogramming of a Fungal Highly Reducing Polyketide Synthase’, Journal of the American Chemical Society, 133, (pp. 10990-10998), 2011 DOI: 10.1021/ja204200x

 

外部リンク

Avatar photo

ゼロ

投稿者の記事一覧

女の子。研究所勤務。趣味は読書とハイキング ♪
ハンドルネームは村上龍の「愛と幻想のファシズム」の登場人物にちなんでま〜す。5 分後の世界、ヒュウガ・ウイルスも好き!

関連記事

  1. 嘉部 量太 Ryota Kabe
  2. セス・B・ハーゾン Seth B. Herzon
  3. 野依 良治 Ryoji Noyori
  4. 木曽 良明 Yoshiaki Kiso
  5. 長井長義 Nagayoshi Nagai
  6. ウォルフガング-クローティル Wolfgang Kroutil
  7. 千田憲孝 Noritaka Chida
  8. エイダ・ヨナス Ada E. Yonath

注目情報

ピックアップ記事

  1. 光とともに変身する有機結晶?! ~紫外光照射で発光色変化しながら相転移する結晶の発見
  2. 水素化ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム Red-Al
  3. アビー・ドイル Abigail G. Doyle
  4. 高機能・高性能シリコーン材料創製の鍵となるシロキサン結合のワンポット形成
  5. マンダム、不快刺激が少なく持続的な清涼成分を発見 ~夏をより快適に過ごすための研究~
  6. 「物質と材料のふしぎ」4/17&21はNIMS一般公開
  7. 化学者がコンピューター計算を行うべきか?
  8. Illustrated Guide to Home Chemistry Experiments
  9. 文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑰:MacBook Airの巻
  10. メソリティック開裂を経由するカルボカチオンの触媒的生成法

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年9月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目情報

最新記事

植物由来アルカロイドライブラリーから新たな不斉有機触媒の発見

第632回のスポットライトリサーチは、千葉大学大学院医学薬学府(中分子化学研究室)博士課程後期3年の…

MEDCHEM NEWS 33-4 号「創薬人育成事業の活動報告」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化する化学」を開催します!

第49回ケムステVシンポの会告を致します。2年前(32回)・昨年(41回)に引き続き、今年も…

【日産化学】新卒採用情報(2026卒)

―研究で未来を創る。こんな世界にしたいと理想の姿を描き、実現のために必要なものをうみだす。…

硫黄と別れてもリンカーが束縛する!曲がったπ共役分子の構築

紫外光による脱硫反応を利用することで、本来は平面であるはずのペリレンビスイミド骨格を歪ませることに成…

有機合成化学協会誌2024年11月号:英文特集号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年11月号がオンライン公開されています。…

小型でも妥協なし!幅広い化合物をサチレーションフリーのELSDで検出

UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試…

第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開催します!

いよいよ本年もあと僅かとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬…

3つのラジカルを自由自在!アルケンのアリール–アルキル化反応

アルケンの位置選択的なアリール–アルキル化反応が報告された。ラジカルソーティングを用いた三種類のラジ…

【日産化学 26卒/Zoomウェビナー配信!】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE

3日間で10領域の研究職社員がプレゼンテーション!日産化学の全研究領域を公開する、研…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP