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ベンジャミン・リスト Benjamin List

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ベンジャミン・リスト (Benjamin List、1968年1月11日(フランクフルト・ドイツ生まれ)-)は、ドイツの有機化学者である。マックスプランク石炭化学研究所 Director。2021年ノーベル化学賞受賞者。

経歴

1993 ベルリン自由大学 卒業
1997 フランクフルト大学 博士号取得(J. Mulzer教授)
1997-1998 スクリプス研究所 博士研究員
1999-2003 スクリプス研究所 助教授
2003-2005 マックスプランク石炭化学研究所 Group Leader
2005-現在 マックスプランク石炭化学研究所 Director
2012-現在 マックスプランク石炭化学研究所 Managing Director

2004年にCologne大学 Honory Professor。

 

受賞歴

2021 ノーベル化学賞
2019 Herbert C. Brown Lecture, Purdue University, Indiana, USA
2018 Member of the German National Academy of Science Leopoldina
2017 Prof. U. R. Ghatak Endowment Lecture, Kolkata, India
2017 Ta-shue Chou Lectureship, Institute of Chemistry, Academia Sinica, Taipei, Taiwan
2016 Gottfried Wilhelm Leibniz-Prize
2015 Carl Shipp Marvel Lectures, University of Illinois at Urbana-Champaign, USA
2014 Thomson Reuters Highly Cited Researcher
2014 Cope Scholar Award, USA
2013 Ruhrpreis, Mülheim, Germany
2013 Mukaiyama Award 2013
2013 Horst-Pracejus-Preis
2012 Otto-Bayer-Preis
2012 Novartis Chemistry Lectureship Award
2011 Boehringer-Ingelheim Lectureship, Harvard University, USA
2011 ERC Advanced Grant
2009 Thomson Reuters Citation Laureate
2009 Organic Reactions Lectureship, USA
2009 Boehringer-Ingelheim Lectureship, Canada
2008 Visiting Professor at Sungkyunkwan University, Korea
2007 AstraZeneca Award in Organic Chemistry
2007 OBC-Lecture Award
2007 Award of the Fonds der Chemischen Industrie
2006 JSPS Fellowship Award of Japan
2005 Novartis Young Investigator Award
2005 AstraZeneca European Lectureship, the Society of Synthetic Chemistry, Japan
2005 Lectureship Award
2004 Lieseberg-Price of the University of Heidelberg
2004 Lecturer’s Award of the Fonds der Chemischen Industrie
2004 Degussa Price for Chiral Chemistry
2003 Carl-Duisberg-Memorial Award of the German Chemical Society
2000 Synthesis-Synlett Journal Award,
1997 Feodor-Lynen Fellowship of the Alexander von Humboldt Foundation
1994 NaFoG-Award from the City of Berlin

研究概要

有機分子触媒をもちいる新規合成法の開発

2000年にBarbas, Lernerらとともにプロリン触媒を用いる不斉アルドール反応を開発[1]し、「有機分子触媒」という一大研究領域の立役者となる。
list_barbas_1.gif

キラルブレンステッド酸を用いた反応、およびそれらをキラルカウンターアニオンとして用いたルイス酸触媒の研究。秋山・寺田触媒を始めとしたキラルリン酸はこれまでにも様々な不斉反応に幅広く用いられているが、より高い酸性度を持つDisulfonimide (DSI)[4]、二量体構造を持つImidodiphosphate (IDP)[6]、またこの二つのデザインを組み合わせたImidodiphosphrimidate (IDPi)[8]等の新たな触媒およびそれらを用いた反応を開発している

コメント&その他

1. トムソン・ロイター社の調査によると、2001-2010の化学領域における論文引用ランキングは世界11位となっています。

2. 地元サッカーチームのフランクフルトのファンである彼は、フランクフルトの中心選手であるMF鎌田大地の退団のうわさに対して「もし鎌田が残留してくれたら、私のノーベル賞のメダルを彼にあげるよ」と発言した(引用:2023年2月 SOCCER KING)。

 

名言集

 

関連動画

関連文献

  1. List, B.; Lerner, L. A.; Barbas, C. F., III  J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 2395. DOI: 10.1021/ja994280y
  2. Houk, K. N.; List, B. Acc. Chem. Res 2004, 37, 487. DOI: 10.1021/ar040216w
  3. Yang, J. W.; Chandler, C.; Stadler, M.; Kampen, D.; List, B. Nature 2008, 452, 453. DOI: 10.1038/nature06740
  4. P. García-García, F. Lay, P. García-García, C. Rabalakos, B. List, Angew. Chem. Int. Ed. 2009, 48, 4363. DOI: 10.1002/anie.200901768
  5. Michrowska, A.; List, B. Nature Chem. 2009, 1, 225. DOI: 10.1038/nchem.215
  6. Čorić, I.; List, B. Nature 2012, 483, 315. DOI: 10.1038/nature10932
  7. Lee, J.-W.; Mayer-Gall, T.; Opwis, K.; Song, C. E.; Gutmann, J. S.; List, B. Science 2013, 341, 1225. DOI: 10.1126/science.1242196
  8. P. S. J. Kaib, L. Schreyer, S. Lee, R. Properzi, B. List, Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 13200. DOI: 10.1002/anie.201607828
  9. N. Tsuji, J. L. Kennemur, T. Buyck, S. Lee, S. Prévost, P. S. J. Kaib, D. Bykov, C. Farès, B. List, Science 2018, 359, 1501. DOI: 10.1126/science.aaq0445

関連書籍

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