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スコット・デンマーク Scott E. Denmark

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スコット・エリック・デンマーク (Scott Eric Denmark、1953年6月17日-)は、アメリカの有機化学者である(写真:Demark group)。米イリノイ大学教授。

経歴

1975 マサチューセッツ工科大学 卒業
1980 スイス連邦工科大学(ETH)チューリヒ校 博士号取得(Albert Eschenmoser教授)
1980 イリノイ大学 助教授
1986 イリノイ大学 准教授
1987 イリノイ大学 教授

 

受賞歴

1983 Eli Lilly Research Grantee
1983 Beckman Endowment Research Award
1985 University of Illinois Center for Advanced Study, Beckman Fellow, Spring
1987 A. P. Sloan Foundation Fellow
1985 NSF Presidential Young Investigator Award
1086 Procter and Gamble University Exploratory Research Program Award
1986 University Scholar, University of Illinois
1986 School of Chemical Sciences Teaching Award, University of Illinois
1987 Stuart Pharmaceuticals Award in Chemistry, ICI Americas
1989 A. C. Cope Scholar Award, American Chemical Society
1990 Alexander Von Humboldt Senior Scientist Award
1990 Fellow, American Association for the Advancement of Science
1991 Reynold C. Fuson Professor of Chemistry
2002 Pedler Medal (Royal Society of Chemistry)
2003 ACS Award for Creative Work in Synthetic Organic Chemistry
2006 Yamada-Koga Prize (Japan Research Foundation for Optically Active Compounds)
2006 Fellow, Royal Society of Chemistry (FRSC)
2007 Prelog Medal (ETH-Zürich, Switzerland)
2009 Robert Robinson Medal and Lectureship (Royal Society of Chemistry)
2009 H. C. Brown Award for Creative Research in Synthetic Methods (ACS)
2009 Fellow, American Chemical Society
2010 Honorary Membership to Israel Chemical Society
2011 ISHC Senior Award in Heterocyclic Chemistry
2014 Frederic Stanley Kipping Award in Silicon Chemistry (ACS)
2014 Harry and Carol Mosher Award of the Santa Clara Section of the ACS

 

研究概要

“ルイス塩基活性化型ルイス酸概念”を活用した新規有機合成方法論の開拓

?ルイス酸とルイス塩基を混合すると、中和によってお互いの機能を相殺し合うだけだと考えられてきた。Denmarkはアミドルイス塩基およびクロロシランを混合すると、カウンターアニオンの解離が促され、よりルイス酸性の強いシリル種が生成する事を突き止めた。この直観的常識と相反する結果を更に発展させ、ユニークな有機合成法を開拓するに至っている。


SE_Denmark2.jpg新規ケイ素種を用いるクロスカップリング反応の開発

シラシクロブタンやシラノールをドナーとする檜山クロスカップリング条件を開発している。

 

名言集

 If our experience in general…has taught us anything, it is never become too enamored with your own hypotheses; always experiment fervently and then listen carefully.”

ref. JOC, 200974, 2915.

 

コメント・その他

レーシングカーの運転、スキー、ダイビングを趣味としているそうです。

 

関連文献

  •  Nature Chemistry20102, 937-943.
  • Nature Chemistry2014, 6, 1056
  • Nature Chemistry 2015, 7, 146

関連書籍

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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