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サミュエル・ダニシェフスキー Samuel J. Danishefsky

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サミュエル・J・ダニシェフスキー(Samuel J. Danishefsky、1936年3月10日(ベイヨン, NJ)-)は、アメリカの有機化学者(写真:Memorial Sloan-Kettering Cancer Center)。米国コロンビア大学教授、米国スローン・ケッタリング記念癌研究所教授。
70を過ぎた今もなおアクティブな現役研究者。2007年トムソンISI社による調査で、ノーベル賞候補として名前が挙がりました。

経歴

1936年米国ニュージャージー州、ベイヨンに生まれる。

1956 イェシーバー(Yeshiva)大学 学士号
1962 ハーバード大学 博士号
1962 コロンビア大学 博士研究員(Gilbert Stork教授)
1971 ピッツバーグ大学教授
1979 イェール大学 教授
1993 コロンビア大学 教授

スローン・ケッタリング記念癌研究所教授 兼任

受賞歴

1980年 アーサー・C・コープ賞
1981年 アーネスト・ガンサー賞
1995/1996 ウルフ賞化学部門 (Gilbert Storkとの共同受賞)
2006 ベンジャミンフランクリンメダル
2006 アメリカ国家科学賞(化学)
2007年 トムソン・ロイター引用栄誉賞

研究

新規有機合成手法の開発と複雑骨格天然物の全合成

天然物合成界における最も偉大な業績を上げた化学者の一人として、K.C.Nicolaouと並び称される。タキソール、エポチロン、カリチェアミシンを始めとする極めて複雑な構造を有する抗癌性化合物の合成は、歴史的な偉業として数えられる。

最近では癌に関与するオリゴ糖鎖化合物の合成にも精力的に取り組んでいる。

彼の名を冠する人名試薬として、北原-Danishefskyジエン[1]と呼ばれる、Diels-Alder反応に有効な高活性ジエンがある。

danishefsky_diene_1.gif

コメント&その他

 

関連論文

  1. Danishefsky, S.; Kitahara, T. J. Am. Chem. Soc. 1974, 96, 7807. DOI: 10.1021/ja00832a031
  2. Perspective : Wilson, R. M.; Danishefsky, S. J. J. Org. Chem. 2007, 72, 4293. DOI: 10.1021/jo070871s
  3. Perspective : Wilson, R. M.; Danishefsky, S. J. J. Org. Chem. 2006, 71, 8329. DOI: 10.1021/jo0610053

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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