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界面活性剤 / surface-active agent, surfactant

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 界面活性剤(surfactant)とは、2つの物質の界面(表面)に働いて、境界面の性質を変える物質です。

 例えば水と油は、混じり合わないものの代表のように言われています。 混じり合わない水と油の間には界面が存在しています。界面活性剤は、この界面に働いて性質を変え、水と油を混じり合わせることができます(乳化作用)。界面活性剤分子は親水性部分と親油性部分を併せ持つ(両親媒性)ので、このような働きを示します。

 我々の身近で界面活性剤が活用されている例としては、マヨネーズと洗剤があげられます。

マヨネーズは酢・卵黄・油から成る調味料です。酢と油は普通混ざりませんが、卵黄に含まれる成分が界面活性作用をもつため、混ぜても分離することなくマヨネーズ(エマルジョン)になるのです。

洗剤は、水に溶けない油汚れを落とす働きをします。これも、洗剤分子が界面活性剤として働き、油汚れにくっついて水に溶ける状態にし、布地から汚れを引きはがしているのです。

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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