あと数時間で2013年も終わり。新年を迎えようとしています。あなたの2013年はどうであったでしょうか。
個人的には研究場所も移動して新しいことを始めた1年でした。ちょうど名古屋で働き始めて5年が経過し、そろそろ心機一転したいところです。
さて、今年もこの化学者のつぶやきでは、筆者も含めてケムステスタッフ一同で様々な化学に関する話題を挙げました。計174記事。昨年が197記事でしたので少し減りましたが、名前の通り「化学者のつぶやき」を定期的に提供できたのではないかと思っております。それでは毎年恒例の人気記事ランキングで今年一年を振り返ってみましょう。
2013年ケムステ人気記事ランキング発表!
ナノグラムの油状試料もなんのその!結晶に封じて分子構造を一発解析!?
2020ポイント
ダントツ!やはり今年の一番の話題はこれでしょう。実際に講演を聞いて衝撃が走ったのは久々でした。分野を横断して切り拓く素晴らしい研究だと思います。その後、論文で決定した構造のミスアサインがあり、それも話題になりましたが、C&ENでの報道が事実を曲げている気がして、日本から発信する国際化学メディアをつくろうと思ったのもこれがきっかけでした。同時に藤田誠先生の研究者へのインタビュー(こちら)もご覧いただければ幸いです。
929ポイント
科研費の審査員を今年経験したけむステスタッフの経験を綴ったものです。殆ど外側にでてこない内容であり、かつ日本で研究をしている化学者ならば必ず得なければならない科研費の話題でしたので人気となりました。
前代未聞のねつ造論文 学会発表したデータを基に第三者が論文を発表
855ポイント
剽窃や盗作というのはたまに事件になりますが、今回の事件は罪を犯す犯人に何のメリットもないという常軌を逸したものでした。いずれにしても、現代の論文peer reviewシステムの盲点を突いたこの事件、研究者でしたら誰でも被害者になる可能性が少なからずあろうと思いますのでお気をつけて(気をつけようがないですが)。
748ポイント
有機化合物でもっとも有名なフラーレンと核反応というキーワードで人気を則しましたが、中身は至ってマジメな研究です。ぜひご覧あれ!
科学を理解しようとしない人に科学を語ることに意味はあるのか?
725ポイント
頻出する議論ですが、意味ないよ!ではなくて、楽しく語ってみようよという結論です。挫けないで自分の研究のかっこよさを語ってください!
674ポイント
日刊工業新聞社殿が長年主催されている「発明大賞」から化学に関連する製品を紹介しました。大企業にいって歯車として働くよりも、中小企業で自由に動けてピンポイントに役に立つこのような製品を創出するのもひとつの化学に対する貢献だと思います。
化学物質だけでiPS細胞を作る!マウスでなんと遺伝子導入なしに成功
658ポイント?
理論的には可能だけれども難しいでしょ。それが達成されたものだからすごい。化学とiPS細胞をつなぐ架け橋となるなるような結果で人気をはくしました。
649ポイント
化学用語で頻繁にでてくる、ドイツ語読み。意外と貴方も多用している可能性が多いですね。要は伝わればなんでもいいんですが。
646ポイント
丁度来年度の就職活動もはじまり、そういう時期でしょうか。僕の経験では悩んだら進学を考えた方が良いと思います。先生が許してくれないかもしれないですが。
586ポイント
東工大の細野秀雄教授が2013年トムソンロイター賞を記念して、細野教授の研究がどのくらいすごいのか?簡単に述べた記事です。ノーベル賞候補ですね。
2014年もよろしくお願いします!
いかがであったでしょうか。今年は毎年人気のノーベル賞やイグノーベル賞の記事が上位にランクインしておらず、珍しい年となりました。その他の記事もサイトマップからご覧になれますので、化学好きのあなたはぜひ振り返って新年を迎えていただきたいと思います。
それでは本年も大変お世話にななりました。2014年もケムステをよろしくお願いいたします!